■【初夏】モリアオガエルがやってくる
田んぼビオトープに希少なモリアオガエルが確認されました。
田んぼビオトープにモリアオガエルが来た!

初夏のある日、森の国の愉快な仲間たちが田んぼビオトープにて草刈りしていたところ・・・。

通りかかりの里山ガール
(おやっ!?なんだかソフトボールみたいなカタマリがいくつもあるぞ・・・、なんだろう!?)

ちょっとスイマセ〜ン!、なんかアワのカタマリがあるんですけど、
                      これなんでしょうか!?
     
とあるアウトドア女子     
「どれどれ・・・ それはモリアオガエルタマゴじゃないか!?
よくぞ発見した!さっそく周辺を調べてみよう。」
                   (里山の達人 ブンブンさん
メスが気に入ったオスをおんぶして樹上に上り、体外受精するんだ。その際、呼ばれもしないのにほかのオスたちもやってきて、抱きつくからこんな具合になるんだ
水面に張り出した枝先や草の上に約300の卵を含んだ白いあわ状の卵塊(らんかい)を産む。
触ってもぷにぷにするだけで手に付かないし、雨でも溶けにくいんだ。
なぜ水辺に産むの?・
泡状になってるの?・・・
それにはわけがあるんだ。

産卵・受精が行われると同時に粘液が分泌されます。すると集まったオスたちが足でかき回し、受精卵を含んだ白い泡の塊を作るんだよ〜!まるでメレンゲみたいだね。

ちなみに、
”結婚の合意のない”その他大勢のオスたちは、卵をかき混ぜる手伝いをしながらちゃっかり自分の子孫を残そうとするんだ。なんとたくましい!

泡はオタマジャクシを外的から護るだけでなく、大きく育つように栄養も含まれているんだって。

お肌はアマガエルと違ってつやが無くざらざらしてるんだ。 天敵の1つのイモリ。
泡巣の真下で待ちかまえていて、落ちてくる幼生をぱくぱく食べるんだって!
里山にはいろんな生き物がいるんだナ・・・。ボクのことも忘れないでね・・。

 達人 からのアドバイス


●カエルの数だけ(「人生」ならぬ)『カエル生』あり。
同じように見える同じ田んぼのカエルたちでさえ、まったく違う人生を歩んでいるその自然界の不思議さを、キミも見て、触って感じてほしいな。

●カエルは益虫。
田んぼの作物を食い荒らす害虫たちをエサにするカエルは、益虫(良い影響をもたらす虫)の1つなんだ。おいしいお米をいっしょに作ってくれる味方だね。大切にしよう。

●目に注目!
日中は眠そうにしている目も、夜になると瞳孔が開き、くりっとした黒一色になり大きく見える。まるでアニメから抜け出してきたカエルみたでカワイイよ!夜にカエルをみつけたときは、ぜひ目をチェックしてね!

●フシギに思った気持ちを大切にしてね

(んっ!?)と気づいた小さな発見をふくらまそう。(そう、卵泡みたいに!)
その遊び心がいいよ!その先にある自然界のフシギをみんなで紐解いていこうね。

●(番外編)カエルがいるところヘビもいる。
草刈り作業のときに、ヘビに出くわすことも。ヘビは逃げてゆくから、あわてないで待ってあげてね!

「カエルもいろいろいるんだね〜っ。
田んぼビオトープと水路探検
に参加しようかしら!?」
 

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